どんなドラマか
大企業グループを率いる一族の娘と、田舎の村で生まれ育ってそのグループに入った男性が、結婚して3年がたったところから物語は始まります。表向きは誰もがうらやむ夫婦ですが、実際には会話もほとんどないほど心が離れています。多くの恋愛ドラマが恋の始まりを描くのに対し、この作品はすでに結婚した二人が互いをもう一度見つめ直していく過程を追います。華やかな財閥家の風景と素朴な田舎の人情が一つの物語の中で対比され、笑いと涙がかわるがわる訪れるドラマです。
財閥家の娘と田舎の村出身の夫、結婚3年目の夫婦の危機から始まるラブコメディです。笑いと涙が交互にやってくる味わいの楽しみ方をまとめました。
大企業グループを率いる一族の娘と、田舎の村で生まれ育ってそのグループに入った男性が、結婚して3年がたったところから物語は始まります。表向きは誰もがうらやむ夫婦ですが、実際には会話もほとんどないほど心が離れています。多くの恋愛ドラマが恋の始まりを描くのに対し、この作品はすでに結婚した二人が互いをもう一度見つめ直していく過程を追います。華やかな財閥家の風景と素朴な田舎の人情が一つの物語の中で対比され、笑いと涙がかわるがわる訪れるドラマです。
脚本は『星から来たあなた』『愛の不時着』を書いたパク・ジウン。まったく違う世界に生きる二人をぶつけ合わせて笑いとときめきを生み出すのが得意な脚本家で、今回はその対比を結婚生活の中に持ち込みました。演出はチャン・ヨンウ、キム・ヒウォン両監督が共同で手がけています。主演はキム・スヒョンとキム・ジウォンで、両家の家族を演じた俳優たちも大きな比重を占めています。夫婦二人だけの物語ではなく、二つの家族がぶつかり合い、混ざり合っていく物語だと覚えておくとよいでしょう。
このドラマのいちばんの特徴は、出発点が結婚後であることです。出会ってときめく段階はとうに過ぎ、二人の間には誤解や寂しさ、口に出せなかった事情が積み重なっています。だからこそ、ちょっとしたまなざしや短い会話一つにも、これまでの時間の重みがこもります。恋愛中の人ならときめきを、結婚生活を経験した人なら共感とほろ苦さを同時に感じられるでしょう。同じ場面でも観る人の立場によってまったく違って見えることが、この作品が長く語られる理由になっています。
妻の実家は大きなグループを率いる財閥一家、夫の実家は誰もが顔見知りの田舎の村で暮らす家族です。豪邸の冷ややかな食卓と、にぎやかな田舎の家の食卓が交互に映し出され、笑いを生みます。けれどもこの対比は、単にお金持ちと庶民を比べるだけでは終わりません。どちらの家族にもそれぞれの見栄や弱さ、そして互いを大切にするやり方があることを少しずつ見せていきます。それぞれの家の脇役たちが生み出す場面が、このドラマの笑いの大部分を担っています。
一話の中でも笑いと涙がたびたび入れ替わるので、次の点を意識すると二人の変化がよりくっきり見えてきます。
パク・ジウン作品らしく、真剣な場面のすぐあとにとぼけた笑いが続くことがよくあります。最初は感情が途切れるように感じるかもしれませんが、重い物語を最後まで追わせるための仕掛けでもあります。主人公の心の声を伝える独白や大げさな演出もこのジャンルならではの楽しさなので、現実的な夫婦の物語としてだけ観るより、おとぎ話のような誇張と現実的な感情がまじり合った作品として受け止めると、ずっと気楽に楽しめます。音楽が感情を盛り上げる瞬間も、この作品のリズムをつくる要素です。
財閥一家の内部の争いや裏切りも描かれるため、回によっては緊張感のある場面が続き、病気や別れを思わせる悲しい場面もあります。タイトルどおり涙を誘う場面が少なくないので、心が疲れている日は一話ずつ区切って観るのも一つの方法です。物語の大きな流れが回を追ってつながっていくので、途中からではなく最初から順番に観るのがよいでしょう。一話がかなり長めなので、時間に余裕のあるときに始めてください。
ラブコメディが好きでも、単純な初恋の物語より一歩踏み込んだ関係を観たい人によく合います。同じ脚本家の『愛の不時着』のように、まったく違う境遇の二人が近づいていく物語が好きだった人なら、この作品も楽しく観られるはずです。家族が大勢登場するにぎやかな物語が好きな人にもおすすめできます。夫婦や恋人と一緒に観て感想を語り合うと、同じ場面をどれほど違って見ているかに気づく楽しさもあります。
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